【公園総まとめ】公園選び写真満載の参考書!公園のすべてが丸わかり

公園とは何か? といわれて簡単に答えるなら、誰でもそれぞれの目的に合わせて、自由な形で余暇を過ごせるように用意されたもの! といえるでしょうか。使う人の目線からすれば、何か心に期するものがあることは、間違いないはずです。

都市公園を定める法律では、「公共の福祉の増進に資する」ことが大前提。つまりみんなのためになる場所ということで、老いも若きも、元気一杯でも、時には病を抱えていたとしても、訪問が日常だとしても、非日常な特別なお出かけの機会だとしても、役に立つといいなということです。

そこで叶えられることや、設置の目的などは、そもそもの前提の元、もちろんそれぞれ。公園の設置は政令で、一定の基準数を満たすように求められています。時には、だからあるだけのように思える場合も、並々ならぬ意欲があって実現したように思える場合もあるでしょう。

ひとつひとつは違っているからこそ、どこにどんな公園があって、何が楽しく面白いのか、そこに公園があるのは何のためで、どんな風に役に立っているのか、見つけにいっている「子どもと楽しむ公園」シリーズ。子どもと遊ぶ公園特集ですから、いつもは遊具の解説を主眼としています。

おすすめの公園情報としては、重点を置いているのが各地の大型公園。独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドしています。それぞれの公園の特徴や見どころ、注目すべき遊びのポイントやアクセスまで、徹底取材。

公園情報まとめは、特集してきた公園を切り口ごとにまとめたものです。探している公園を見つけるのに便利なように、視点ごとに並べて公園選びの参考書足りえるようにしています。

ただし、特に都市公園については、子どものためだけにある訳ではありません。それでも街から離れた、大型公園などに保護者が伴に出かけたり、親子は大きなテーマとはいえ、大人の憩いや、スポーツの場としても、役割を求められているのが公園です。

そんな公園全般としての役割は何なのか? という点をここならそんな役割にぴったりという例をあげながら、公園のすべてとして総まとめしてみます。



Contents

公園とは何?何のためにあるもの?

冒頭では公園とは何かについて簡単に答えてしまっています。このことについては少し補足の説明が必要です。公園という言葉を分類してしまう前に、すべてにあてはめてもよさそうな答えもあるのです。

公園とは何?それは原則として建蔽されない場所

その答えが何かといえば、公園とはオープンスペースのことだ! ということです。原則として建蔽されないエリアというのは、公園というものに当てはめてよい定義になります。もっともすぐ近所にある小さな公園であっても、まったく建物がないのも珍しいでしょう。

大抵はある建物の例として、トイレが挙げられます。こういう利用者の利便性や、公園の目的に合致する施設は建築が認められます。ただし、なるべく建築物をなくすることは公園の目的になっています。

都市公園は自然公園とは異なるもの、違いは?

そのうえで、誰もが目的に沿って自由に過ごせる公園! として考えられるのは、都市公園やそれに類するものです。そのように考えるのは、都市公園として法律で定められたものや類似のものの他に、むしろもっと前から存在する国立公園など、いわゆる自然公園があるからです。

自然公園はそこで過ごすことだけを、必ずしも目的としません。自然公園として定められた地域の風景や、そこで暮らす生き物の生活含めた、自然環境を保護することが目的になります。むしろ立ち入る場合には、環境を保全することに努めなければならないと定めてあります。

昭和初期の国立公園法から始まる自然公園

1931(昭和6)年に定められた国立公園法は、都道府県立の自然公園を、同様の趣旨で保全することを明確にして、1957(昭和32)年に自然公園法として生まれ変わっています。従来からの国立公園、国定公園に都道府県立のものを含めて環境保全を目的とするものを自然公園としています。

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(遊び場というよりひょっとすると表丹沢、東丹沢の玄関口、大倉入口の秦野ビジターセンターのほうが有名かもしれない公園。)

占領統治後に定められた公園の定義

都市公園法が定められたのは、1956(昭和31)年。サンフランシスコ講和条約の発効により自治権を回復したのが、1952(昭和27)年です。この頃に公園というものが何なのか、はっきりと定められたといえます。

この都市公園というのは都会の公園とか、街の公園という意味とはちょっと違います。都市公園も自然公園も、法律で定められた用語。むしろ双方を比べ、違いを表すのに便利な用語があって、自然公園は地域制公園とされ、都市公園は営造物公園とされます。

私有地を含み公用制限する自然公園と、公営になる営造物公園

富士山の眺め制度上当然、自然公園の中にある都市公園というものも生まれます。

自然公園は国立公園法が定められた時から、優れた自然の景観地を保護する「区域」を定めるもので、そこには私有地も含まれています。例えば制定時、国立公園として念頭にあった富士山も、山頂の神社の部分は私有地です。

日光国立公園の範囲日光国立公園の範囲 出典:環境省ホームページ

同じく日光国立公園地域内の寺社も私有地。日光の例でいえば陸域の1/3弱は私有地になっています。こうした区域では財産権を尊重することが定められると同時に、環境保護のための公用制限を受けています。

つまり公共の持ち物でなくても、使い方は制限されることになります。施設や木々など含めて、公共の持ち物とは限らない自然公園に対して、営造物公園では国や自治体が設置と管理を行います。敷地については、自治体が所有していないケースはあり得ます。

事例1:周囲はすっかり市街地の和田堀公園(東京都杉並区)は借地を活用して拡張

ただし、都市公園の廃止は公益上の特別の必要がある、もしくは代替のものを設置しなければできないよう定められているため、借地の場合は問題が生じる可能性がありました。このため賃貸借契約の終了に伴う公園の廃止について可能となるよう、2004(平成16)年に法改正されました。

事例2:東京都の郊外、八王子や町田の多摩丘陵の公園も借地を活用の方針
長沼公園小山田緑地

とはいえ、都市公園は土地収用可能な事業で、契約終了で敷地を返すことになっても、公園にある施設の所有権の問題もでてきます。都市公園のあり方からしても所有が望ましく、現実的には借地であって契約が切れても、そのまま契約更新、もしくは自治体が譲り受けて所有する公園とするよう目指すことになるでしょう。

営造物という言葉は、建築物に近い言葉ながら、公園についていう場合は、(公)営(で)造(った)物(である)公園と解釈すれば、言葉通りのものになります。都市公園に関しては法律でも、地方公共団体か国以外が設置するケースは定めていません。

ありのままの自然でなくとも緑化は意識

あいち健康の森公園薬草園あいち健康の森公園薬草園にはオタネニンジンの栽培ハウスも

都市公園は、ありのままの自然を保全することを主な目的にはしていない(憩いの手段としてはあり)とはいえ、緑化という意味では都市にあっても、都市緑地保全法と相まって森や林、草地、水辺、農地であることも強く意識するようになっています。

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(ウェルネスバレーの公園は、あいち健康プラザやJAあぐりタウンげんきの郷も人気)

人が訪れて過ごすための公園を追求

さらに都市公園とならない何らかの事情で、空き地や緑地、遊び場として開放されているものを含め、児童厚生施設を併せ、環境省が管理することになっている皇居外京都御苑新宿御苑千鳥ケ淵戦没者墓苑(国民公園と呼ぶ)を加えると、公園のようなものはすべてになります。

人のためにある営造物公園である都市公園と、自然環境のためにある地域制公園である自然公園。ともかく法律では公園は、大きくこのふたつに分けられています。「子どもと楽しむ公園」シリーズが訪れて、ガイドしている公園はこのうち、都市公園などの営造物公園のほう。

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公園といっても、この人が訪れて自由に余暇を過ごせるもののほうを、さらにもう少し詳しく、お出かけに役立つようにみてゆきます。

公園の種類とこどもの国の関係、室内遊戯施設は?

そこに既に私有地や私有物があったとしても、その財産権は残しつつも優れた自然景観を保護するために、指定区域全体に公園としての規制を掛ける自然公園。国や自治体が、皆で普段の憩いの場として利用できるように管理している都市公園など。

後者はここのところは、災害などの緊急時に利用できるオープンスペースとしても、意識が高まっているものです。施設面でも防災設備のあるものも、多くなっています。

地域制公園と営造物公園として区分できる、自然公園と都市公園は、違う法律に基づいて設けられている公園だということが分かりました。このため自然公園「区域」の中に、都市公園が存在することがあるのも、分かってみれば納得です。

このように区分けできる営造物公園について、もっと詳しくみてゆこうとしたなら、都市公園施行令で公園は分類されて、それぞれの種類ごとに利用される範囲が想定され、それに基づいて標準面積が考えられていることを把握しておくと、いろいろな理解が進みます。

公園の分類、都市公園法施行令で定められているのは

都市公園の分類表と定められた標準面積

大規模公園
想定対象エリアは市町村の区域を超えた広域的なもの
レクリエーション都市 大都市圏その他都市圏から行ける全体規模1,000 haを標準とする
広域公園 地方生活圏等の広域ブロックに面積50 ha以上を標準とする
都市基幹公園
想定対象エリアはひとつの都市
総合公園 都市規模に応じた10 ha~50 haを標準とする
運動公園 主に運動の目的で都市規模に応じて15 ha~75 haを標準とする
住区基幹公園
想定対象エリアは街区、近隣、徒歩圏
地区公園 1 kmを利用範囲(誘致距離)として想定し4 haを標準とする(特定地区カントリーパークではこれ以上)
近隣公園 500 mを利用範囲(誘致距離)として想定し2 haを標準とする
街区公園 250 mを利用範囲(誘致距離)として想定し0.25 haを標準とする
国営公園
想定対象エリアはひとつの都府県を超える広域。300 ha以上を標準とする
緩衝緑地等
特殊公園 風致公園、動植物公園、歴史公園、墓園等特殊な公園で、その目的に則し配置するため特に規定なし
緩衝緑地 主に公害対策で設けられる緑地で、目的に応じて配置するため特に規定なし
都市緑地 都市の自然環境の保全と改善、景観の向上を図るのが主な目的の緑地。1箇所あたり面積0.1 ha以上を標準とする。特に緑の増加を意識したものについては0.05 ha以上でもよい。
緑道 災害時の避難路の確保、都市生活の安全性、快適性の確保などを主な目的に、歩道または自転車道路を主体とする緑地。幅員10~20 mを標準とする。人の集まる場所を相互に結ぶように設置。

行政として内閣が指示するこれらの基準を把握すると、公園にどの程度の駐車場が確保するつもりなのかも見えてくるものがあります。駐車場に関しては、例えば神奈川県の事情を詳しくみた記事があります。

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公園ビジネスの現状含めて、こういった事情を考えてみるためにも、どの公園がどの種類に該当して、どんな考えで設置されて基準はどうなっているのか分かっていれば、事の是非についても、しっかりとアイディアが湧いてくるのかなと思います。

皆が楽しく使えればいい! ということが基本で、何かあったならば皆のために役立てばなおさら、という明確な目的がある都市公園。まさしく営造物公園の言葉通りの意味を具現しています。

国民公園は国民に開放された皇室資産を管理するもの

すでに(営造物)公園のようなものには、他に国民公園があり国(環境省)が管理していること、それから児童厚生施設というものがあることに触れました。国民公園は千鳥ヶ淵戦没者墓苑含めて皇室資産に由来するもので、これもいわゆる戦後の枠組みといえるでしょう。

児童館や児童遊園は児童厚生施設

児童厚生施設というものは何かといえば、児童福祉法に定められている施設です。児童福祉法も1947(昭和22)年の法律で、この年は日本国が始まった年(日本国憲法施行)。児童館とか児童遊園が児童厚生施設に当たり、屋内施設が児童館、屋外施設が児童遊園です。

児童遊園は公園だ! と認識されていることが多いでしょう。公園に屋内施設がない訳ではないとはいえ、本来がオープンスペースの公園に、児童館は含めて考えないこと、特に法律のことを意識せずとも、そう思ってた方も多いのでは? と思います。

もっともその理由としては、児童厚生施設には指導員が置かれることになっています。人員が配置されていることもあり、児童館では利用の際に利用台帳のようなものに氏名を記入することが多いです。その管理体制は、何か公園とは違うと思わせるのに、充分なのでしょう。

もっとも児童厚生施設というのは子どものための施設という、明確な目的があります。正確には児童という表現になっていて、児童福祉法における児童とは、18歳未満の者を指します。これは他の法律では違った定義の場合もあります。

よく知られているのは、小学校に通う子供を児童とする区分でしょう。学校基本法に定められているものです。学校との関係でいえば、児童福祉法そのものが、家庭で過ごす以外の時間を健全に確保する法律といえます。

場合によっては、家庭環境が子どもの福祉に適さないという判断の場合の対応もあれば、家庭と学校で過ごす時間以外のことを意識したものもあります。児童厚生施設とは、そんな中で子どもに健全な遊びを与え、健康増進、情操を豊かにする目的のものになります。

子どもの遊びのためでしかも大型!それがこどもの国

子どもの遊びのためにある施設というのが、法律からして明確なのが児童館や児童遊園です。そして世の中には、そんな児童厚生施設の大型版といえるものがあります。それがこどもの国と呼ばれることが多いのです。

こどもの国というものが、法律に定められている訳ではないため、はっきり定義することはできないながら、ただ単にこどもの国といったならば、横浜市青葉区にあるものと思ってよいでしょう。

こどもの国には大型遊具がたくさんありますし、動物とのふれあいもあり、足漕ぎながら、有料の大きなコースターまで設置されています。他にも全国各地に、どこそこのこどもの国と名乗る児童厚生施設があり、それぞれの在り方はさまざま。

都市公園法施行令では、児童福祉法による放課後児童健全育成事業の用に供する施設として、都市公園の中で児童厚生施設が占有することを認めています。要するに、都市公園の中に児童館などを作る時には、特別扱いするよということ。

都市公園にある施設というものは、オープンスペースを確保するという都市公園の趣旨に照らして、どういうものが認められるのか、それが建築物の場合、どの程度の建蔽率までよいのか決められています。

そういったこともあって、室内遊戯施設となるものは、児童厚生施設たる児童館としてのほうが設置しやすい面があります。こどもの国に大きな建築物があって、屋内の遊び場があることが多いのは、そもそもが児童厚生施設であるがゆえ、という理由もあるのです。

そしてこどもの国はまるっきり児童厚生施設の場合と、都市公園の中に児童厚生施設もあるという、細かくみると違いがあったりします。それによって子どもと楽しむ場合に、何かが大きく違うということもないでしょう。

ただし、こどもの国が児童厚生施設の場合は、あくまで子どもの遊びのための公園となります。都市公園の中に児童厚生施設がある場合は、公園全体としては、特に子どものためだけにあるのではない、ということになります。

海南こどもの国はまるっきりの児童厚生施設の例

名古屋市の西側で川を渡るまでもなく、三重県の木曽岬町の隣になるのが愛知県弥富市。そこにある海南こどもの国は、愛知県が公益財団に委託運営する、まるっきりの児童厚生施設の例になる場所。

ユニークな遊具だけでなく、ローラースケート場があったり、格安で利用できる遊戯プールや足踏みゴーカート、水上自転車などがあり、竹馬、縄跳びなど遊び道具の無料貸し出しがあることに加え、イベントが盛んな点など、こどもの国らしい施設です。

こどもの館という建物には、レストランなどはあるとはいえ、大型施設らしい児童館というには、ちょっと及ばない規模かと思います。

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都市公園の中に、児童厚生施設がある例は愛宕山こどもの国

山梨県甲府市の甲府駅も近い、愛宕山を上ったところにあるのが山梨県立愛宕山こどもの国山梨県立科学館という体験学習施設、天体・気象観察施設や、少年自然の家というキャンプ・研修宿泊などもできる、社会教育施設などがあるスポットです。

愛宕山こどもの国そのものは児童厚生施設として作られたもの。指導員としての職員がいること、変形自転車広場(無料)があること、なわとび、けん玉、コマ、竹馬、わなげ、フラフープなど遊び道具の貸し出しがあること、イベントが盛んなこと。

大型遊具が立ち並ぶ以外のこういったことから、こどもの国らしい特徴は、はっきりと分かるようになっています。この自由広場が主に児童厚生施設の部分、ただし愛宕山周辺は、都市公園として計画され設置されています。

子どものための施設が、いろいろあるために、いかにもな子どもの遊び場ながら、誰もが自由に楽しんでほしい公園でもあるのが、愛宕山こどもの国なのです。

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立派な大型児童館は利便性も高いぐんまこどもの国

公園に屋内で過ごせる場所があればそれはとても便利でありがたいこと。そのために諸条件あるとはいえ、児童厚生施設の児童館を設けるのは、そんな利便性を実現するひとつの手段になります。ただし、それによってただ公園を作るだけでない、オーガナイズも必要になります。

あくまで群馬県立金山総合公園であるぐんまこどもの国。群馬県太田市にあって、有料とはいえボブスレータイプのロングスライダー、それを滑るために山を上るリフトになるパノラマチェア、モノレールや電車型まである足漕ぎ式の乗り物が揃う、サイクル広場など、格安の楽しみも加わる公園です。

飲食の売店の充実やクラフトワークのふれあい工房といった、どこかよくある公園よりも踏み込んだ施設があるのも、ぐんまこどもの国らしさ。こどもの国と名乗るアイデンティティとなっている、大型児童館がぐんまこどもの国児童会館

ウェブサイトが金山総合公園とは別に設けられていることでも分かるように違う組織が運営しています。また、群馬県の児童館など、放課後児童健全育成事業などに関わる活動の、センター的な役割まで担っています。

無料の遊具のほうを見ても、フルセットの公園で特に、大型コンビネーション遊具は関東屈指となる超絶スケールのもの。遊具のフルセットも、超絶の大型遊具もなかなか少ない中、さらに大型児童館まで併設とあって、とてつもない総合力がある公園といえます。

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公園で皆が使う施設の種類は?

実は都市公園においては、公園施設と呼ぶものは法律で定められているのです。法律に書いてある順番で書き出してみます。

公園施設一覧

  1. 園路及び広場
  2. 植栽、花壇、噴水その他の修景施設で政令で定めるもの
  3. 休憩所、ベンチその他の休養施設で政令で定めるもの
  4. ぶらんこ、滑り台、砂場その他の遊戯施設で政令で定めるもの
  5. 野球場、陸上競技場、水泳プールその他の運動施設で政令で定めるもの
  6. 植物園、動物園、野外劇場その他の教養施設で政令で定めるもの
  7. 飲食店、売店、駐車場、便所その他の便益施設で政令で定めるもの
  8. 門、柵、管理事務所その他の管理施設で政令で定めるもの
  9. 前各号に掲げるもののほか、都市公園の効用を全うする施設で政令で定めるもの

公園の細かなことは内閣がコントロール

公園施設について法律で定められていることをみると、やはり公園の本質はオープンスペースなのだと分かります。大なり小なり広場は、どこの公園にでもあります。なんとか広場! という命名がされていなくとも、例えば小さな公園は、そのものが広場だったりするでしょう。

施設との行き来に使う道、園路が設けられることがあるというのも当然の話です。この園路及び広場以外は、すべて細かなことが、政令で定められていることも分かります。該当するのが都市公園法施行令になります。

松本山雅FCの本拠地アルウィン松本山雅FCのアルウィンも公園施設

何が決められているのかといえば、それぞれにどんなものが該当するのかの具体例や、運動施設であれば、グランドだけでなく、スタンドや更衣室、控室、倉庫、シャワーなども含むといったことが定められています。

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政令とは何かといえば、法律を実施するために内閣が制定するものです。日本国憲法で内閣の行う事務として規定されているものです。公園を皆で楽しく有益に使うための規定は、選挙で議員を選び、議員の選んだ総理大臣が組閣する内閣によって、コントロールができるのです。

ちなみにどうせなら知っておいたほうがよいこととして、政令そのものには、従わなかったからといって罰則を設けることはできません。罰則が必要ならば、法律を作らなければなりません。つまり国会が決議しなければならないのです。

立体都市公園の試みなど政令の活用例

こうしてコントロールされた、公園に対する試みの例としては、立体都市公園があります。第1号となったのは、神奈川県横浜市のみなとみらい線元町・中華街駅の駅舎上部を利用したアメリカ山公園

もっと分かりやすい例は、東京都目黒区の目黒天空公園です。首都高速道路の中央環状線と、3号渋谷線の大橋ジャンクションは、巨大なループ構造の建物になっています。この楕円形の巨大建築物の屋上は、坂を上っていく庭園になっています。

そもそもが広場である公園については、公園施設であっても建築物については都市公園法の段階で、明確に決まりがあります。広場と園路以外は、政令で細かなことが決まっています。対して公園をオープンスペースとして機能させるために、建築物の割合を法律で定めているのです。

都市公園の建蔽率は100分の2を限界とすることになっています。動物園だけは法律で名指しで特別な割合を定められることになっていて、特別なその他の場合を、政令で定めることも認めています。

目黒天空公園の例でいえば、敷地は全部建築物になってしまい、立体都市公園の規定がなければ、従来は都市公園にはできませんでした。立体都市公園は、こうした建物の屋上や人工地盤を公園にすること、公園の地下を利用することを可能にする制度です。

アメリカ山公園の構造イメージ初の立体都市公園アメリカ山公園イメージ 出典:国土交通省PDF資料より抜粋

都市公園法に立体的区域とする都市公園を定めたうえで、オープンスペースとしての機能を損なわないように、都市公園法施行令に細かな規定が追加されました。運営に当たっての詳細は、ほとんど政令によるものになります。

立体公園事例:名古屋栄のテレビ塔横にあるオアシス21も該当例

政令には行き来が自由にできる手段があって、その方法や存在そのものが周知できるように標識などが設けられるなどの配慮が定められ、オープンスペースなだけでなく建物の屋上などでも、都市緑地法などに基づく緑化が図られることも決められています。

特に法改正が必要だった部分は、公園と一体になる建物の権利関係についてです。実際に定められた法律をみれば、相当な私権の制限を受けることになります。そのため、公共施設などと一体として以外には、活用はほぼ考えられないといっていいでしょう。

公園の特別に許される建築物ってどんなもの?

例えば大きな天幕で覆われたスペースなどは、日差しを避けるという意味でも、雨をしのぐという意味でも、利用者のためになるものです。光触媒の働きで、美しさを保ってくれる天幕なども技術的に可能です。

近日公開予定
関連記事:(特許技術で自らをきれいに保つ天幕は、ふわふわドームで知られる太陽工業の技術。遊具メーカーにお話を聞けました! 公園のいろいろなところでお世話になっている膜素材のすごさ、お伝えする記事が間もなく登場します。もう少々お待ちください。)

大きな屋根はケアに手のかかるものなら大変、光触媒が感動的な白さを保つもの。

ただし、いくら光の透過性もあるとはいえ、屋根を設けるということは公園の大前提とは異なることになります。屋根があるということは、何かを建築物とするかどうかの一番の観点になるのです。

関連記事:子どもと無料で楽しむ鞍ケ池公園
(室内遊戯場も、特別な膜素材の屋根の下も、天気が悪くても安心の様子が分かります。)

特許技術の膜素材による屋根付き広場やはり特許技術の膜素材による屋根付き広場は岩ケ池公園にも

大きなものを作って、広く便利なスペースとなれば、これにより建蔽率の限度を超える要因になりえます。政令ではこの妥協点として高い開放性を有する建築物(屋根付広場、壁を有しない雨天用運動場など)を含む場合は100分の10を限界とすることにしています。

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同じような何らかの配慮という意味では、遺跡等の文化財、学術的意義が高いもの、景観法で景観重要物とされるもの、歴史的風致形成建造物などは100分の20の割合を適用するようになっています。

都市公園法における公園施設の詳細は

都市公園法に、公園施設の種類が定めてあり、政令により細かな運用がなされる仕組みです。こうしたことを踏まえて、公園施設のそれぞれをもう少し細かく見てゆくことにします。

子どもと遊ぶためならば主役となる遊具

ぶらんこ、滑り台、砂場その他の遊戯施設で政令で定めるものとして、法律で決められているのがいわゆる遊具。「子どもと楽しむ公園」シリーズのメインテーマはこれです。法律では、その他政令で定めるものもあるとしています。

政令では具体的に、ぶらんこ、滑り台、シーソー、ジャングルジム、ラダー、砂場、徒渉池、舟遊場、魚釣場、メリーゴーラウンド、遊戯用電車、野外ダンス場が挙げられていて、これ以外にも地方自治体の条例や国土交通大臣が定めるものもあり得る記述になっています。

「子どもと楽しむ公園」シリーズが公園をガイドするうえで、独自に考えてきたのは、公園には御三家遊具と標準セットがあるということ。これは滑り台、ブランコ、鉄棒に砂場を加えたものになります。

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遊戯施設と修景施設、水遊び場の関係は?

ネーブルパークの巨大な噴水石からの流れネーブルパークの巨大な噴水石からの流れ

さらに法律では水遊び場のことを、徒渉池と呼んでいます。徒渉というのは水場や近くを歩いて渡ることを意味します。明確に水泳をする場所ではなく、また場合によっては徒渉といった定義に収まらない、じゃぶじゃぶ池もあるでしょう。

関連記事:子どもと無料で楽しむ公園 ネーブルパーク
(巨石と周辺の快適な水遊び場からは木陰の流れがあり、芝生広場の池まで続きます。ずっと水と戯れることは可能。ほかに湧き水や釣り場、キスゲ園なども見どころ)

御勅使南公園の徒渉池御勅使南公園の水遊び場は徒渉池を名乗るもの

そのスケールや遊び方に関わらず、徒渉池といっている場合は、法律の定義に忠実な名前で呼んでいるという意味が強そうです。また注意して事情を聞いてみれば、水遊び場のようにみえても、公園としてはあくまで修景施設として設置しているだけという場合があります。

関連記事:子どもと無料で楽しむ御勅使南公園
(呆れるほどに遊具が揃う御勅使南公園は水遊び場も大きくて面白い仕掛けあり)

あいち健康の森公園の水辺せせらぎ広場といのちの池あいち健康の森公園の水辺せせらぎ広場といのちの池

都市公園における修景施設の具体例は、政令に定められるところによると、植栽、芝生、花壇、いけがき、日陰たな、噴水、水流、池、滝、つき山、彫像、灯籠ろう、石組、飛石その他これらに類するものということです。

あけぼの子どもの森公園のロマンチックな風景ロマンチックな風景をなにより意識したあけぼの子どもの森公園

修景施設とは公園で、広場と共に主要な構成要素になりそうなもの! といえそうです。オープンスペースの形成を阻害しないものでもあります。だから、いくらでも設けることができて変化を楽しめる要素です。

関連記事:子どもと無料で楽しむあけぼの子ども森公園

龍ヶ岡公園たつのこランド水の修景施設龍ヶ岡公園たつのこランド水場は本来修景施設、水は上水道のもの

その中で噴水や水流(場合によっては池?)などで、立ち入りを敢えて禁止はしないところはあります。そして利用者はすっかり水遊び場として、認識してしまっていたりします。けれども管理者としては止めはしないものの、そのような利用を推奨もしない例があります。

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鞍ケ池公園の噴水白く輝く膜素材の大屋根もあり、暑い時期の噴水が生きる鞍ケ池公園

噴水については、積極的に水遊びに活用する公園もまま見られます。これはなんとか徒渉という行動に当てはまりそうです。 舟遊場、魚釣場は水場がつきものながら、徒渉ではなく、ボート乗り、魚釣りといった遊戯ということになるのでしょう。

なかには造営したものでなく、自然な川が公園を流れるところもあります。河川に関しては、公園内でどのように管理されるかは、双方の管理者で協議されるものとされます。川遊びができる公園は、そのように決めてあるということになります。

大型遊具の種類をみてみると

「子どもと楽しむ公園」シリーズで、御三家遊具と標準セットがあるといっているのは、これに対比するものに特に注目しているからです。シリーズで、しっかり解説しているのは大型遊具。それぞれ御三家の発展形となる新御三家があると考えて整理しているのです。

発展形の新御三家遊具
すごい滑り台
ターザンロープ
すごいネット遊具
砂場に出現した発展形の遊び
ふわふわドーム
それぞれが組み合わされた究極形
コンビネーション遊具

御三家遊具と標準セットの発展形

すごい滑り台として、ローラー滑り台やグリッサンド滑り台のロングスライダーがあれば、注目します。滑り台については、こういう特別な座面の形態、材質のみならず、よくあるステンレス座面であっても、とても長いもの、とても幅広いものなどが見つかります。

ブランコは英語ではswing(スウィング)といいます。ターザンロープはスウィングする遊びの発展形と捉えてロープウェイ、レールウェイという機能どちらの遊びなのか解説したりしています。

スウィングという意味では、ターザンロープで振り出す場所となるスタート台の形状は、いつもよく見るポイントになっています。スタート台がどんな感じになっているかで、ターザンロープの狙いもだいたい見当がつくものです。

関連記事:公園選びの参考書!公園遊具の種類を徹底考察【ターザンロープ】

鉄棒は組み合わされることで、ラダーやジャングルジムを形成します。この段階ですでに発展形。だから鉄棒の発展形としてはこれらを挙げてもいいのです。ただし、特にジャングルジムから連想できるもので、素材そのものが発展したのがザイル遊具。

ジャングルジムは少し遊具の主役の座からは外れた感はあります。この手のもので存在感を増しているのは、どうしてもザイルクライミングで、大きなものを作ったり、いくつもを連ねてみたり、遊びもより多彩になっています。

それがザイルという素材の特徴でもあり、そのものが構造体足り得る強度があるからこそです。だからすごいネット遊具を作るのが容易いのです。逆に柔らかさが特徴となる一般的な素材の縄を使い、編んだ網で大きなものを作る場合、支持する構造体が必要です。

まさしくラダーのトンネルに保護のためもあり網をかけている場合もあれば、ネットの斜面が続いていたり、立体的な構造に編み込まれた、迷路のような道を進むものもあります。いずれにせよ、当たりの柔らかい網を使うなら構造体として、鋼柱が利用されている点は、発展形としての繋がりが明確にみられることになります。

関連記事:公園選びの参考書!公園遊具の種類を徹底考察【ザイルとネット遊具】

ふわふわドームの理想的な配置例ドームそのものの数、コブの配置など理想的なふわふわドーム

砂場の面白さというのは、砂という単純な素材があれだけ集まれば、極めて自在に形を作って遊べる点にあるでしょう。水を使うことによって、砂の特性を存分に楽しむことができます。そんな砂場に出現した遊びがふわふわドーム。

関連記事:子どもと無料で楽しむ公園 観音山ファミリーパーク
(ふわふわドームの構成が理想的といえるのは観音山ファミリーパークのもの)

ふわふわドームは安全対策もあり、基本的には砂場とセットになっています。利用者にとっても、管理者にとっても、難しい面があるのがふわふわドーム。何しろ人が持っている力を、大きく増幅させてしまうものだからです。

古墳モチーフのコフフン古墳モチーフの構造体がスタジアム気分で盛り上がるコフフン

普通はできないアクションが、簡単にできるようになってしまうのがふわふわドーム。だからこそ、たまらない魅力があって、あればどこでも子どもを魅了して、大人気になっている遊具です。

関連記事:子どもと無料で楽しむ公園 コフフン
(ふわふわドーム設置の構造体として理想的、また雰囲気を盛り上げる効果も!)

富士川クラフトパークのふわふわドームアクティブな大きなほうと配慮が素晴らしい小さなほう

ただ、大型化することは、予算の問題は付き纏うとはいえ、技術的にはなんら難しくないことながら、方向性によっては、人が制御できる範囲を逸脱してしまいかねないのです。具体的には、広いことは遊びやすさにつながり、高いことは迫力や遊び甲斐が増す反面、危険も生じることになります。

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(思い切り遊べる大きさのほうは3コブ、小さな方は幼児と方形の部分は車椅子でも利用できるガイドと段差付き)

亜流かといえばもはや主役になりかねない遊具も!

木曽三川公園のトランポリン膜トランポリンのように利用するのもなかなか!

こうして大まかに御三家遊具と標準セットと発展形という流れをみれば、多くの遊具を網羅できます。ただもちろん、これですべてとはなりません。例えばふわふわドームで使われるような膜は、それを張ることでトランポリンのように遊べます。

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木曽川探検ランドの場合、むしろレアなトランポリンとしての膜活用)

なかさと公園のトランポリンさすがは良品公園といえる気の利いた遊具があるなかさと公園

トランポリンといえば、スポーツのための本格派でなく、ザイルと鉄柱とザイル遊具で使うゴムマットを組み合わせたトランポリンのようなザイルネットもよく見られるようになってきました。

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また、巨大なボールを詰め込んでネットを掛けた、トランポリンとして使うボールプールの例もみられます。こうした亜流のようにみえて、小さくとも大きくとも主役を狙う存在になり得る遊具もあります。

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(トランポリンボールプールは年齢別にふたつ)

楽しいケルナー広場これぞ遊具なのが楽しいケルナー広場

新潮流として忘れてはならない、抽象的なオブジェ系遊具を仕掛ける例もでてきています。まさしく遊具の本質に迫るものといえ、見かけたらぜひ、大人も注目して欲しいと思います。何も言わなくても、子どもは興味津々のはずですが。

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そんな遊具の集大成として忘れてはならないのが、コンビネーション遊具。場合によっては、あらゆる要素を詰め込んだ巨大なものにできます。するとすべてが揃うこともある訳ですから、それこそ遊具の王様となることは間違いありません。

大型遊具は建築物になるのか?

子どもと遊ぶうえでは欠かせない存在の遊具。公園そのものを中心とした視線からは、オープンスペースとして規定されることとの関係は気になります。基本として公園に設置できる建築物は敷地の100分の2です。

小さな遊具は、どうやら建築物ではなさそうです。では大型のものになると、どのような解釈になるのでしょうか? 建築物として設置できる面積は、制限されることになるのでしょうか?

平塚総合公園の遊具やまびこの樹平塚総合公園のやまびこの樹には建築物の要素はなし

解答から先にいえば、たいていの遊具は工作物ということになります。建築物ではありません。まず屋根も柱もなければ、建築物だという解釈にはなりません。ただし、工作物であっても大きさや、ある条件に当てはまるものの場合は建築基準法により、確認申請が必要になります。

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(巨大な木登りネット遊具やまびこの樹は、わんぱくひろばのすぐ隣。いくら大きくても、建築物かどうかの判別は簡単)

原動機付回転遊戯施設の例 観覧車原動機で回転する工作物は建築確認申請が必要

公園にある遊戯施設の中でも、ほとんどの場合有料となるものもあります。そうした例の中にも、建築確認が必要になるものに当てはまるものがあります。高架となる遊戯施設と原動機付回転遊戯施設となるものです。前者はコースターやウォーターシュート、後者はメリーゴーラウンドや観覧車、飛行搭などのことです。

原動機付回転遊戯施設 メリーゴーラウンド建築確認申請が必要でも建築物ではない遊戯施設

メリーゴーラウンドも一見、屋根があるようにみえなくもないです。よく見れば屋根ではなく傘のようなもので、柱から吊り下がったひさしのようなもの。設置にあたって公園としての建蔽率の規制を気にする必要はなさそうです。

曽根丘陵公園のザイルクライミング適度な規模の遊具が揃う曽根丘陵公園の小さめのものも基本構造は同じ

またザイルクライミングを設置するにあたっても、柱を立てなくてはなりません。柱についても、建築申請が必要となる工作物に該当する、高さの基準があります。もっとも建蔽率との関係はないので、これもどんなに大きなものでも、どれだけたくさん設置しても、気にすることはないです。

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県西総合公園のザイルクライミング県西総合公園のものもかなりの大きさ

ただし高さが基準になるというと、建築申請が必要になるほどの高さのあるザイルクライミングはあるのか? という興味は沸いてきます。最大の高さのザイルクライミングは、どのくらいになるのかに通じる話です。

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御勅使南公園のザイルクライミング遊具が揃う御勅使南公園にもさすがの大きさのものが!

この確認申請が必要になる高さというのは、15 m以上と定められています。高さが15 mとはどのくらいが該当するのでしょうか。一般的な居住空間で室内高とするのは法律で定められた最低限の210 cmから270 cmほどの間です。

構造として1階の高さを仮に3 mとすれば15 mは、5階建ての屋根に相当する高さです。ザイルクライミングについては、このような高さのものはないと思われます。「子どもと楽しむ公園」シリーズの実際の知見では、栃木県栃木市にあるつがの里ファミリーパークのもので最大級です。

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つがの里ファミリーパークのザイルクライミングは、高さが11 mです。そして構造を見る限り、これ以上のものはなかなか作れないのです。ザイルクライミングは大きなものになればなるほど、ザイルの間隔を大きくとることになり、おのずと遊べる体のサイズが決まってしまいます。

すでに四隅の上っていく付近からして、背丈が子どもにしては限定されそうな幅になっています。これ以上大きくすれば、下手をすれば大人専用のサイズになってしまいます。それも背の低めの大人にも対応できないくらいにです。

つがの里ファミリーパークのザイルクライミングは、最大のもの! に価するという判断はここからきます。そして15 mを超えるような高さのものは作られることはないでしょう。

それよりも屋根があるかないかでいえば、大型コンビネーション遊具については、工作物の範囲に留まるのかどうか興味が沸きます。そもそも建築申請が必要な工作物という点では、8 m以上の物見搭が該当します。

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たいがいの大型コンビネーション遊具の搭の部分は、物見塔(として作っている)と考えられます。その場合高さが当てはまってしまうものが、どうみてもあります。建築物にまで該当するかどうか、つまり土地に定着する工作物で屋根と、柱もしくは壁のあるものや類するものというならば、やはりこれって? というものは覚えがあります。

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また、明らかに建築物以外の何物でもない遊具というものまで存在します。いずれにせよ、そのものが2%に収まるだけの公園全体の敷地がなければ作れないものなのです。もちろん公園にはその他の建築物、トイレや管理事務所や倉庫など必要なものがあるうえでのことです。

信州スカイパーク大型木製遊具遊具建築物のある信州スカイパークは幸いとてつもなく広い公園

とはいえ大抵の遊具は、修景施設同様に公園にどれだけあっても問題のないもののひとつだといえます。子どもの遊び場として公園は、やはり主要な役割を果たせるもののようです。

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意外にいろいろ!法律で定められた遊戯施設に加わるものとは?

遊戯用電車の例水遊びといい遊戯用電車といいレジャースポット感あふれるネーブルパーク

こうして御三家遊具と標準セットと発展形とそれに類するもの、そういったものが組み合わされたコンビネーション遊具までみてきても、他にもまだ違う種類の遊戯施設が政令でも挙げられています。

政令に書かれているのはあとメリーゴーラウンド、遊戯用電車、野外ダンス場です。メリーゴーラウンドについては、すでに遊具が工作物とみなされる場合の特別な種類として、原動機付回転遊戯施設と位置づけられているのをみました。

ある意味利用者が乗っているものを、原動機を使って回転させる遊戯施設はメリーゴーラウンドの仲間だと考えているのが分かります。この解釈のもとでは、観覧車も飛行搭もこの範疇だということのようで、なるほどとも思えます。もっともはっきりと書いてあることではありません。

遊戯用電車とは、ミニSLとかミニ電車などと言われる類のもので、レールを走る乗り物と思ってよいでしょう。基本的には運転操作はしないものと考えられます。自ら運転するものといえば、公園で貸し出していることのあるサイクリング自転車も、変わり種自転車なども、都市公園法や関連の政令には一切登場しないです。

八幡山公園アドベンチャーUのゴーカートは専用コース、そして無料日ありの運営

運動施設についても、政令で細かな具体例があがっています。ただし、そこにもサイクリングロードというものはありません。もっといえばゴーカートのコースについても何も書かれていません。

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前橋こども公園のゴーカートコース前橋こども公園のゴーカートは児童文化センターが担当

遊戯施設にせよ、運動施設にせよ、交通ルールを学ぶ教養施設にせよ、政令でそういったものを条例で定めることは認められています。この辺りはそれぞれの自治体や管理者のさじ加減に任されていることになります。

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武蔵丘陵森林公園のサイクリングロード武蔵丘陵森林公園のサイクリングロード

確かに自転車の乗り入れは可能な公園もあれば、禁止されている場合もあります。ちなみに道路交通法では軽車両となる自転車。つまり、これもまた立派な車両の仲間です。逆に車輪がついていても、身体障害者用の車いすと小児用の車は、車両としないことになっています。

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小児用の車とははっきりした定義がないとはいえ、おおよそ幼児の使うものと解釈できます。いわゆる三輪車はまさに該当するものです。こうしたものは歩行者と同じと解釈されます。だから自転車が禁止でも、こういったものは使用しても問題ないのです。

バッテリーカーなども、歩くのと速度が変わらず、幼児用のサイズにすることで車両として捉えて欲しくないのでしょう。交通公園の足漕ぎカートが、たいてい幼児のみ対象なのも、車両と思われたくない気持ちになれば、納得できます。

野外ダンス場というのは、これまでの知見では発見できません。野外ステージのあるところは、少なくなく、ダンスのできそうな場所というのもたくさんあります。ダンス場だと主張しているケースを見つけられたら更新することにします。

遊戯施設だと定めていることからしても、ダンススタジオのようなものよりも、キャンプファイアー場のようなイメージで捉えられるものの可能性があります

大人にとっても欠かせない公園の休養施設

あけぼの子どもの森公園(埼玉県飯能市)のアートなベンチ

公園といったらベンチを思い出しても、決しておかしくないアイコンといえそうです。法律でも、休養施設として休憩所、ベンチとして具体的に例をあげられているものです。

法律に書かれている順番に、公園施設を一覧してみても、園路と広場、修景施設(植栽、花壇、噴水など)に続いて挙げられていました。4番目の遊戯施設(いわゆる遊具)に先駆けて、3番目に挙げられています。

花園中央公園(大阪府東大阪市、花園ラグビー場) ラグビーボールベンチと遊び心のものが共存

確かに遊具がない公園はあっても、ひとつもベンチがない公園は考え難いといえます。施設面で考えれば、そもそもが広場で、そこによい景色があるものが公園ともいえます。

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ベンチに限らずひと休みできる場所というのも、せっかく気持ちのよい場所があって、人が利用するために存在しているならば、必須のものといえるでしょう。大人が公園を利用するに当たっては、特に欠かせないものだと気づきます。

休憩所というのはそういうベンチがたくさん集まっていて、自動販売機があったり、大きな公園ならば、小さな建屋に入っていることもあるでしょう。

真岡市総合運動公園(栃木県) ソフトフロアのスペース

そうしてみると、特例的な建ぺい率で公園に設置が認められる建築物のうち、屋根付き広場については、休憩所として法律で名指しされている典型例のひとつです。

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鞍ケ池公園の膜素材の大屋根の下ならいつでもリラックス

壁をもたず開放的なスペースとしてなら、大きな休憩所を作るのが、建物の中につくるよりも、法律の範囲に収まりやすいことになります。岩ケ池公園鞍ケ池公園にあるようなものでも可能になってきます。

ベンチや休憩所に関していうと遊具の近くでは、子どもの元気についていけなくとも、見守りを続けるスペースとして、違った意味で大人にとっても欠くべかざる施設になっています。

ここまではごく常識的なイメージで理解できることながら、政令に定められた具体例をみると、ベンチや休憩所からの流れで捉える休養施設からは、ちょっと意外に感じる施設があります。

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大きめの公園では見かけることも多い施設、そんな意味合いがあるのか! と思うのは野外卓、ピクニック場、キャンプ場その他これらに類するものです。要するにバーベキュー場といったものが、これに当たるものでしょう。

大窪公園(愛知県東海市)は泊まりのキャンプもOK

キャンプ場で夜も野営できる場合も宿泊施設ではなく、休養施設として捉えていると考えられます。公園に宿泊施設は、特に必要とされる理由がなければ、設けてはいけないものとされているからです。

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大府みどり公園(愛知県)では野外卓、サイトの選択可能

公園でのアクティビティに関して言えば、休養とはただ単に体を休めることというよりも、非日常な環境でリフレッシュすること、大いに飲んで食べてということも、該当すると定められていることになります。

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大泉緑地(大阪府堺市)のGoodBBQはかなりな進化形

子どもが主役の遊具でのアクティビティに対して、バーベキューは大人が主役のことが多いアクティビティとなりそうです。火を使うこともあります。食材を調達するということもあります。逆にいえば、こういったことがしっかりできれば、もう大人の仲間入りともいえそうです。

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自由に使える広場や園路に加わるもの、アスレチックやトリム?

公園とは何かを考えた時に、大前提となるのがオープンスペースであること。そこに設けられる施設については、法律でも真っ先に挙げられているものが、広場であり、それを結ぶ園路でした。また建築物がない(建蔽されていない)場所としての条件に差し障ることなく、どんどん設置できるのは修景施設。

すでにみたどんなものが当たるのか、政令で定める具体例からも、修景という言葉から考えても、皆の目を楽しませられるように人の手のはいったもの、大抵の場合はそんな役割を果たせるように、しっかり管理もされるものと考えられます。

こうしてみれば、何気なくそこにあるだけに見えて、ある意味での機能がしっかりあって、役割も意識されたものが修景施設なのだと分かります。そして広場や園路は、修景施設で彩られていることが、ままあることも実感できることになります。

野原と芝生広場はなかなか区別がつきにくいものながら、野原がまったく草刈りされない訳ではないのでしょうけれど、より一層手が掛けられている芝生は、修景施設として政令でも具体例に挙がっていました。

そのお陰もあり、芝生は見た目にきれいとか、自由に遊べるとか、快適にのんびり過ごせるとか、そういった意味でもとても機能的だといえます。ところで特に林間の広場や園路? のようなところにもっと明確な機能を意識している! ようなものが置かれていることがあります。

確かに遊具よりのものもあるとはいえ、果たしてフィールドアスレチックのようなものは、公園ではどのような位置づけになるのでしょうか。健康遊具というか器具といったほうが正しそうなものもみることがあります。これも同じように、どういうことなのか気になります。

アスレチックという言葉は、英語のathleticからきていると推測できます。その意味を調べてみれば、運動であったり、体を鍛えるということに関係することが分かります。ちなみにフィールドアスレチックは元々はfield athleticとは関係ありません。

日本フィールドアスレチック協会が定義した日本語で、協会の設立は1973(昭和48)年だといいます。こうした経緯のアクティビティであるからか、公園に関する法律や政令では、トリムコースという名前含めても定められたものはないのです。

遊戯施設を見ても、運動施設を見ても、その具体例にそのものも、類するものも見当たりません。運動施設としてリハビリテーション用のものがあることが定められていて、ならば健康遊具はこれに値するのではないか? と考えてみてもいいでしょう。

栃木県足利市の五十部運動公園は、渡良瀬川に沿って大型遊具が立ち並ぶ公園です。一体のエリアのようにして足利赤十字病院があり、ちょうどその建物の横の公園敷地に健康遊具と紹介されるものが比較的多く並んでいます。

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とはいえ、リハビリテーションという専門的な機能を充分に果たすのか? と言われれば到底及ばないと思えます。むしろトリム(=整える)ということで、身体機能についてささやかな向上を目指すものとして、そのような機能ならば充分なものと思えます。

国営武蔵丘陵森林公園の冒険コースは大型遊具そのものもたくさん

アスレチック遊具のようなものは、その強度がさらに高く志向されて、運動に値する機能もある場合に用いられる命名と思ってよいでしょう。「子どもと楽しむ公園」シリーズでアスレチックのようなものをご紹介する時には、実はどれだけ遊具よりであるかどうか。

この点が重要な着目点になっています。それは遊べる楽しめるということが眼目になっていれば、子どもが自由にやりたいように使えるべきで、だからこそ遊具という考えを支持するからです。

コースが設定されて、それぞれにこなすべき目的や課題が設定されるようなフィールドアスレチックは、実質はかなり運動よりの施設になります。ただし、それぞれの課題をどれだけ正確に走破できたのか、厳密に計る性格のものは、公園では例はないでしょう。

あったとしたら、遊具? と考えるようなグレーゾーンではなく、間違いなくスポーツのためのものです。都市公園に於いて運動施設は、100分の50を参酌する(比較して参考にする)という政令による面積の割合に対する上限の定めがあります。

オープンスペースとしての建蔽率の制限に比べれば、極めてゆるやかなものとはいえ、規制を受ける性質のものです。アスレチックやトリムや健康に「遊具」という名前が付け加えられている場合、遊び道具だという主張よりも、こうした事情が関係するのでしょう。

まとめ:公園のすべては、更新が続きます

公園のすべてが丸わかりになる公園総まとめは、今後少しづつ更新を続けていく記事になります。交通公園やサイクル広場などもさらに取材を進める意向があります。新発見があればお伝えしてゆきます。

今後どのような内容の更新が続くのか更新予告の一覧になります。

公園の運動施設の種類
自由に遊ぶことから関わりの始まる公園。成長に連れて技を磨いたり、競い合ったりする場所になりえます。

公園と水場の楽しみ事情
自然の流れや水景施設は、来訪者を潤す公園の大切な要素。そして徒渉池、舟遊場、魚釣場では楽しみが生まれます。

公園の教養施設のあれこれ
のんびりと過ごしたり、活発に遊んだり、はたまたちょっと学んでみるのもまた公園らしさです。植物園、動物園、野外劇場その他をみてみます。

公園の便益施設の種類、ハイウェイオアシスや道の駅との関係は?
トイレはどこでも必須ながら、利用者のためにあるものは大型公園になるほどヒートアップします。売店、駐車場など役に立つものもあるとうれしいです。

管理の問題と絶滅危惧の懸念ありの乗り物遊具
それぞれの裁量で運営される交通公園、サイクリングロード、スプリング遊具などの例をみてみます。また乗り物が有料となる公園のレジャー施設との境界線は?さらに展示車両についても。

公園の管理施設は何をするところ?
公園ビジネスの今もみながら管理事務所の役割を考えます。例えば貸出遊具は管理事務所がなくては用意できません。